イチロー的こころ（旧版）

永本選手はチーム一の速さを持つ足が持ち味、その足を負傷して長いリハ
ビリ練習を続けていたのです。

この試合の後半、久々にトップジャージを着てピッチに立つ彼にボールが
集まります。
１本目は左サイド深く展開していた彼に渡ったボールを俊足を生かしトライ

そして２本目は松下選手が蹴ったボールを相手との競争でさらに蹴り足し、
相手ゴール内に飛び込んでとらえてトライ

そしてあわや同点かという危機に、ボールを奪いパスの先には三度、永本
選手の姿がありました。そこからピッチの７０ｍを一気に走り抜けてのトライ！
後半に３トライをあげ、チームの勝利に貢献したのです。

試合後の記者囲みインタビューで、喜びの弁をとる記者の中にいました。
記者：「すばらしいトライでした」
永本：「いえ、みんなで取ったトライです、僕はボールを置きにいっただけ」
記者：「長いリハビリ期間でしたね」
永本：「はい、トレーナーの方が励ましてくれ、先輩がくじけそうになっても
　　　　一緒にリハビリ練習をしてくれました」

彼は謙虚な選手、決して自分がと言わない。素直にこういうことが言える
この暖かさが彼の人気。

永本選手、まだトップリーグ出場経験がないと言う、練習試合でのトライ数、
を見てもあってもよかったはず、層の厚いヤマハにはまだこういう素晴らしい
選手がいるのだ。
「今年は是非トップリーグに出てみたです」選手は語る。
記者：「トップリーグのスタメンになったらどんな感じでしょうね」
永本：「きっと目がまわってしまいますよ」

永本選手、この試合での活躍はピンチをチャンスにし、確実にトライを重ねた
のは長いリハビリを耐え、さらに筋力をつけ、試合感をなくさなかった努力に
あります。
きっと目をまわすのは、相手チームのほう。
今期、きっときっとトップリーグでファーストジャージを着てスタメンで出てくだ
さい

謙虚、素直、そしてがんばる永本選手、応援しています。