お花と蝶々のお話

カテゴリー │花ばなしい

お花と蝶々のお話

畑にそっと座っていると決まって蝶たちがヒラヒラとやってきます。

大きな蝶は遠くから飛んできたからでしょうか呼吸をするように羽を開いたり閉じたり
して花への到着を小さなシジミ蝶に知らせています。

蝶たちはさきほどから動かない人間を気にしないで蜜に夢中になっているようですよ。

「やあ大きな蝶さんどこから来た」シジミは話しかけます。

「ハアハア・・遠くから来たんだよ」

「どうだい、この畑の花はきれいだろう」

「ハアハア、遠くから大切に育てられた作物があると聞いてきたよ」

大きな蝶はまだ息切れがしていて、ハアハアと、さかんに深呼吸をしています。

「しばらくここに置いておくれよ」、大きな蝶は花のてっぺんに座ってあたりを眺め
まわし、一番素敵な花の上に来たことをうれしく思いました。

「いいさいいさ、遠くから来たんだもの、蜜も先にお飲みよ」シジミは優しく言って
あげあした。

シジミ蝶は小さいからたくさんの蜜は飲むことができません。
それにこんなにたくさん花があるのですから、みんなで飲むほうが楽しいに決ま
っていますからね。

「ありがとう」、大きな蝶は今度はうれしくて羽を開いたり閉じたりしたのです。

でもね、「ありがとう」っていう声と一緒に「バチリパチリ」とシャッターを押す音も
聞えたことでしょうね。

じゃまをしてはいけません。そっと後づさりして、どっこいしょと腰を伸ばして帰っ
てきました。

これはね。袋井のとても大切にされた畑で見つけた昨日のお話でしたよ。


同じカテゴリー(花ばなしい)の記事
紫陽花ひとり
紫陽花ひとり(2011-03-15 16:20)

ふきのとうの事情
ふきのとうの事情(2011-02-17 11:18)


 
この記事へのコメント
コメントいたします。
蝶の色がまさしく秋の色ですね。
 自然界はなんと素晴らしいものだと思います。

   秋の色をありがとう。
Posted by 大黒屋 at 2007年09月11日 09:31
大黒屋さん、コメントありがとうございます。
少し待ってみると景色が向こうからやってきました。
なんだか驚いてしまいましたよ。ありがとうございます。
Posted by イチローイチロー at 2007年09月11日 10:08
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
お花と蝶々のお話
    コメント(2)