カジが舵取り

カテゴリー │ヤマハラグビー部

カジが舵取り

ラグビーマンのことをラガーという。

ラグビー場に置かれたヤカンの水は”命の水”と呼び、給水ボトルが完備された
今もベンチの横のヤカンは氷水の冷たい水滴をつけています。

サッカーのように華やかでもなく、緑の芝で体を張り、肉体をぶつけて楕円のボ
ールを前へ前へと運ぶラグビー。
スクラムの攻防では100キロもの巨大な男たちが8人づつで1cmを争う押し合
いとなるのです。

ラグビーとサッカーはポジションの呼び名の違いがあります。
大きくわけてフォワードが8人、バックスが7人の15人で行うラグビーは、スクラ
ムを組むのがフォワード、展開して走りこんでくるスピードを誇るのがバックスと
言います。

ヤマハのフォワード登録の選手は25人、そこからポジション別に8人がスタメン
となります。
バックス登録の選手は20人、こちらからは7人がスタメンで出場します。

フォワード、バックスとも、さらに細かいポジションに分かれていて同じポジション
の選手同士が競いあいスタメンを勝ち取る。
ラグビーは体を張って相手にタックル(ぶつかりつかまり押し倒す)するスポーツ
です。
ボールを追って密集する中で下敷きになり、組み敷かれる時もある。

ポジションは争うものでありますが、怪我をすれば次の力がその座に替わり、
厳しい試合に臨むのです。

選手たちは皆ラグビーを愛し、チームメイトを信頼しています。

ラグビーを表す言葉に”One for All All for One”(一人は全員の為に、全員は
一人の為に)があります。

ボールを前に前に運ぶ陣取りゲームであるラグビーは他の団体スポーツ同様
一人のプレイだけで勝てるものではありません。

スクラムで得たチャンスをボールを全員で守り、送りあうことで前へ前へと持っ
て行く。

トライはトライゲッターの力ではなく、全員のプレイから生まれるものなのです。

ゆえにトライをした人をフィニッシャーなどとも呼ぶのは、チームで勝ち取る精神
を表しています。

スポーツチームにとって目指すものは勝利ですが、ヤマハラグビー部にとって
トップリーグ開幕までの期間はチームを組織するチームビルディングの時期、
体をより強く大きくし、仲間と連携して造り上げる強い強い組織を作るのがこの
時期です。

今年フォワードを率いるのは写真の梶村真也バイスキャプテンです。
大阪で育ち、子供の頃から地元のラグビーチームでプレイした生粋のラガー。

ご家族の話では「ラグビーを続ける為にはどんなこともがんばった」子供時代
だったそうです。

ラグビーワールドカップも終り、ヤマハにキャプテンの木曽一選手、山村亮選手
が帰ってきます。
二人のフォワードを加えて開幕までの一ヶ月間の仕上げがはじまります。

8月からチームを離れた2人の代りにフォワードを率いた2ヶ月、補強した新人
も大きく育っています。

「ラグビーが大好き」な少年は社会人の最高峰のトップリーガーとして今年も
戦います。

いよいよ今日はプレシーズンマッチ最終戦がヤマハ大久保グラウンドに強豪
サントリーサンゴリアスを迎えて午後2時から行われます。

ヤマハのフォワードの強さを見せてもらいたいと思います。



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