イチロー的こころ（旧版）

雨をものともしない、青年たちがラグビーに燃える生活を送っています。

氷雨が振るヤマハ大久保グラウンドには明後日のトップリーグ第５節に臨む選手たち
仲間の為にシュミレーションの相手チームになる選手たちが湯気をあげて練習を続け
ておりました。

秋から春までをシーズンとするラグビーは寒さなどものともしない熱気で戦われます。
観客である我々もいつの間にか寒さの中で手に汗を握っているのです。

大久保グラウンドの周りの生垣の山茶花が咲き、周囲に植えられた桜は色づいた葉
を落とし、塗れたアスファルトを見事な金色に覆っています。

白い息よりも体から立ち上る湯気の白さで選手たちが霞んで見ていました。

年始の試合もあり、ラグビー選手たちには冬休みも正月も元旦もありません。
このチームで戦うのは今シーズンのみ、体をぶつけて消耗する選手たちの青年はみな
ラグビーとともにあるのです。

あと３０年若ければ、もう一度ラグビーという青春を送ってみたい。
それもできない今は、選手たちの青春をカメラで切り取っているのです。