ぐい呑みを選ぶ

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ぐい呑みを選ぶ

旅に行ったり、焼き物の展示などがありますと、目がいっちまいますのが
酒器でございますな
(今朝はぶん屋口調)

形のよい徳利は風情があってよいものですが、これは飾っておくものでは
ない、こさえる人がどういう了見かは知りませんが、酒呑みには好きな形
というものがありますな。
(この、語尾に な をつけるとぶん屋調)

ちょっと大振りで底が広く、決して底上げなどがなく、たっぷり入るという。
これを買っていって晩酌に使おう、いつもより多く入るだろう、なんて了見
で選んでおります。

せんだって、よく話題にする坊主頭の家で酒をいただきました。

四人に対していくつものぐい呑みを出してまいります。

「選んでくんねえ」

これは酒呑みの心を読んでおります、一杯で多く呑もうなんて了見がある
酒呑みばかりですから、眺めてこれだっ!てのがある。
それぞれ選びまして、ご酒をいたくわけでございます。

そこにドーンと一升瓶、二人に一本を置きまして酒盛りがはじまります。

うれしいうれしいと思っておりますと、主人なる坊主が席に着く。

「俺はいつもこれでね」と出しましたのは、でかいぐい呑みであります。

「酒呑みは 小さい器で 数をゆく」

なかなか、いやしいものなのであります。 
(朝から一杯 やりてぇな)

※写真提供:「Round table」ギャラリー通信!どの


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