心ならべて

カテゴリー │焼きモノ書き

心ならべて

会話は二つ並べた片口のように大切です。

歳が違っても、経験が違うことも、心に盛ってきた考えに差があったとしても
二つ並べて注ぎあうのが会話なのです。

二つの考えはそれぞれが築きあげた心で出来ています。

会話は相手の器に注ぎ潤す水です。

一つの心は自分の築いた考えを話すだけでは相手の心に潤せません。
また、交じり合った美味しい酒になることもないのです。

考えた生き方が違えば会話は食い違うけれど、醸した酒を利けばあとで
じっくりときくスピリットがある。 その場で気付かずとも考えて築かれたもの
があるのです。

器は常に並んでそこにいる。

黒と白ほどに違っても満る心を満たして向かい合うのです。

少し欠けたところのある片口であることを認め、ヒビが入っていることを隠し
て話せば相手の満たす心を受けることができません。

また相手の満たした考えに波を立てず静かに注ぐことも必要なのです。

それぞれの器は個性ある形をしています。

作られた形は毎日注ぎあう心を糧に育っているのです。

※素材提供:Round tableどの


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この記事へのコメント
コメントいたします。
互いに愛を注ぐ。
夫婦であり
親子であり
兄弟であり
友人であり
静かに注ぐ愛、持っていたい大切な心。
Posted by 大黒屋 at 2008年04月12日 10:59
大黒屋さん、コメントありがとうございます。
いろんな方に声をかけていただき、自分を計る
ことができます。反省しつつ前へ向いてまいります。
Posted by イチローイチロー at 2008年04月12日 11:36
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    コメント(2)