2008年08月26日11:23
焼き物を見立てる楽しみは、自分のものを見立てるのと変わらない。
むしろ贈る喜びの中で手ずから選び、似合いそうだとその人を思ってみる。
その人の手の大きさ、指を思い出しながら、どう用いられるかまで想像すれ
ば、ひととき焼き物をはさんでその方とお話をする気持ちになるのです。
焼き物は”おき場所と持ち主”を求めて世に生まれる”品”として私たちの
前に”在る”
見立てて贈る≫
カテゴリー │焼きモノ書き
焼き物を見立てる楽しみは、自分のものを見立てるのと変わらない。
むしろ贈る喜びの中で手ずから選び、似合いそうだとその人を思ってみる。
その人の手の大きさ、指を思い出しながら、どう用いられるかまで想像すれ
ば、ひととき焼き物をはさんでその方とお話をする気持ちになるのです。
焼き物は”おき場所と持ち主”を求めて世に生まれる”品”として私たちの
前に”在る”
先ごろからこの品(しな)という言葉がそのまま品(ひん)としてとらえる思い
つきを得て焼き物に対峙する。
大きな手、小さな手、住まい方を想像すれば、似合う、似合わないと品を
選ぶ。
一回り展示を見て、ふと思いつきまた別の観点で品を見る。
自分のものならば指や手のひらに「わたしよ」というサインを送ってくる焼き
物はいざ贈るとなれば、手の加減がかわり、頭は「想像してみよ」と手と指
に指令を出す。
手は頭より先に選べと言われて困惑する。
それを楽しみ、サラサラと感触を愉しんだり持ち上げたりしている。
「これを」とひとつを選び包んでもらう時に、少しだけ不安があり、包まれた
品を受け取ると「よかったね」と形から重さに変わった品をさぐってみる。
あとは、想像した品(しな)が想像した品(ひん)に合うかを確かめに想像の
人に届けるのみなのである。
土から手のひらと指で生み出されたものを終の棲家へ届ける。
なかなか責任重大かつ、楽しみな時間なのである。
※写真提供:「Round table」ギャラリー通信!どの
つきを得て焼き物に対峙する。
大きな手、小さな手、住まい方を想像すれば、似合う、似合わないと品を
選ぶ。
一回り展示を見て、ふと思いつきまた別の観点で品を見る。
自分のものならば指や手のひらに「わたしよ」というサインを送ってくる焼き
物はいざ贈るとなれば、手の加減がかわり、頭は「想像してみよ」と手と指
に指令を出す。
手は頭より先に選べと言われて困惑する。
それを楽しみ、サラサラと感触を愉しんだり持ち上げたりしている。
「これを」とひとつを選び包んでもらう時に、少しだけ不安があり、包まれた
品を受け取ると「よかったね」と形から重さに変わった品をさぐってみる。
あとは、想像した品(しな)が想像した品(ひん)に合うかを確かめに想像の
人に届けるのみなのである。
土から手のひらと指で生み出されたものを終の棲家へ届ける。
なかなか責任重大かつ、楽しみな時間なのである。
※写真提供:「Round table」ギャラリー通信!どの