鉢を開く

カテゴリー │焼きモノ書き

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灰釉辰砂平碗(大)という焼き物に出会ったのは先週。

もちろんこの”焼きモノ書き”を書こうと写真元であるラウンドテーブルのブログ
で出会ったのである。

平碗という表現とそのカタチに興味を持ち、先週木曜にラウンドテーブルに伺う
と果たしてその碗はこの小(上の写真は小)と共にそこにあった。

ブログで拝見したものに出会うことは、目福であり出会いの喜びである。

写真をいくら眺めていても、その風合いも大きさも平と表現される鉢の広さも
想像の中にある。

そうだろうと思い、違うかもしれないと考え、触れてみたいとも思う気持ちが
叶い、その焼き物を手にする時こそうれしい時間なのである。

平碗は確かに広い鉢を持っていて、想像する飯碗の好みとは違う。

食いしん坊に飯碗などを選ばせれば鉢もひろければふくらみも深さもあるも
のを選んでしまう。

ところが、平はそれを広さで表現していて手に納まる。

広い鉢を持つ飯碗はいかに、と持ち上げてはその掌の納まりを確かめ指を
かけ想像する。

そんな時、確かに平碗には飯が盛られているのだ。

日曜のたわいない想像は二つの気に入った碗をそこに置き、両方に飯をこ
んもりと盛るのである。

ひと碗ごとにご飯をいただき、それを評価しひとつに決める。

こんな遊びがあってもよいのではと思うのだ。

朝がパン食であると、こんなたわいない考えで昼か夜かの飯を待つ。

飯碗は飯を盛ってこその鉢である。 早起きは昼飯までが長いのである。

※写真提供:「Round table」ギャラリー通信!どの


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