翡翠色ひすいいろ

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翡翠色ひすいいろ

美しく澄んだ水の上を瞬間の光が横切ってゆく。先日思いもよらぬ川下で翡翠色
の鳥を見かけ、ラッキーなことにその姿を写真に収めたと聞く。
古来、あの美しいカワセミこそが翡翠と呼ばれていたそうです。

日本の伝統色の中から一色づつ見て想像し、何が書けるかを挑戦しています。

今朝は翡翠色(ひすいいろ)です。

古来中国他の文明に愛されてきた翡翠は玉(ぎょく)とも呼ばれ最も高価な宝石
とされていたと聞いています。
半透明ゆえに、その美しさに触れられない宝石は眺める為にあります。

眺めるは羨望につながり、高貴な者に愛され、私たちはそれをつけた者を崇めた。
以前、翡翠で人型棺を覆ったものを見たことがありますが、翡翠には不老不死に
つながる不思議を感じられていたのだそうです。

男にはダイヤモンドやルビーくらいはわかりましても、宝石には縁がなくどの色が
どの宝石なのかは確かではない。
ながら、翡翠のこの美しい緑は認識できいる。
中国で愛されたように私たちは洋のものより近しく感ずるのです。

翡翠の煌きが一瞬目線をさえぎるからこそ貴重であり、それを写真で手に入れた
者をうらやましく思うこと。

写真に撮れましても実際の生きた翡翠を手にいれようなどと野望を抱くものはい
ない。

美しさとはそのようなものなのでしょう。

貴重なものを玉(ぎょく)という。
玉のような珠のような美しさ健康を私たちは求めている。

自然の中の珠、玉なるものは全ての自然にあり、私たちもまた自然の一部である。
年末に無くすものを考えるべきでなく、新たに生まれるものを思い、新しい年を迎え
ようとしている。

我が親戚にも新しい命が今年2人生まれた。いずれも珠のような子である。
どんな美しい玉よりも貴重なる命である。


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