豆がら茶まめがらちゃ

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豆がら茶まめがらちゃ

日本は謙譲の伝統を持ち、身内に厳しく他人を褒めることがあります。
今ではあまり見られなくなりましたが、「おたくの子は素晴らしいですね、うちの子なんか」
という言葉に傷つく子も多かった。されどそれだけおおらかな時代であったと言えます。
何でも平均化し、格別、特別を設けないという現代、子供だってそんなことは理解できた頃、
これも美しい日本の心の一部なのです。

今朝の日本の伝統色は豆がら茶(まめがらちゃ)です。

豆がらとは豆を取り出したさやなどのこと、食さない豆の皮部分を指すこともあるようです。
これには中国の故事がよく引用されております。

「豆を煮るに豆がらを燃く」

同系のものをもって煮ると焼くに分けたら豆は泣くというものですが、兄弟の一人を煮る
のに兄弟の一方が犠牲になるような例えだそうです。
煮られた豆は泣き、決して美味しく炊くことはできないというのです。

今年の母方の新年会には前代未聞の35人の親戚が集まりました。
同根から広がった家族が全て揃えばこれほどの数になるのだと記念写真を撮り、祖父
祖母の霊前に報告しました。

広がった分、さまざまな問題だって起こりますが、一堂に会する時くらいはなごやかに
お互いに励ましあい喜びあうことがよい。
終始なごやかで会はお開きになりました。

身内の誰かが犠牲になっても喜べない、そんな例えを豆がらから学びました。


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