高麗納戸こうらいなんど

カテゴリー │色字典

高麗納戸こうらいなんど

歌舞伎と申しますと日本の伝統芸能であり梨園などと言いまして特別な世界とされ
る、されど歌舞伎の元となった「かぶく」と言う言葉は諸事目立ちたがりや派手なこ
とさしたと聞いております。

日本の伝統色の色を見てその名を見て何が書けるかの挑戦をしております。
今朝は高麗納戸(こうらいなんど)です。

じつはこんな色の車に乗っておりまして、緑青のようなこの色の車を見て最初は
馴染めませんでしたが、慣れてくると高麗納戸色の車も良いものでもあります。

さて調べてみますと、この色は歌舞伎から出た色だと申します。

「四世松本幸四郎が寛政年間に歌舞伎「鈴ケ森」で播随院長兵衛の合羽に用いた
色。青みの暗い灰青緑。江戸時代。これが評判になり高麗納戸と呼ばれるようにな
った。」

などと解説を読んでおります。

歌舞伎といえば贔屓の役者が出てまいりますと声が飛ぶ。

松本幸四郎と言えば「高麗屋」でございましてこの舞台ではさぞかし「高麗屋!」と
声が飛んだことでありましょう。

色はこうしたところからも生まれるのであります。
人や役、その衣装から生まれた色はファッションであります。
高麗屋が当時の人気役者であり、ファッションリーダーでもあったことがわかりますね。


同じカテゴリー(色字典)の記事
カーマイン carmine
カーマイン carmine(2012-03-12 09:19)

鉄色てついろ
鉄色てついろ(2011-03-16 09:31)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
高麗納戸こうらいなんど
    コメント(0)