飛びつづけるひばり

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飛びつづけるひばり

もとより心震わすことが好きな男は疲れるとシャンソンに逃げ込む。
まだ若き20歳の頃、仕事場のラジオから流れてきたNHKの番組で金子由香利
さんのシャンソンを知った。

まだ人生の何をも知らないのに心動き震えて涙した。同僚も先輩も同じように涙
していた。誰も彼もまだ先も知れない青年であった。

先日NHKで岡林信康さんの番組を見た。

フォークの神様などという讃えられた彼は音楽界を去り田舎で農業をしていた。
その時、日本人に土着しているのは演歌であると彼は思い2曲の歌を書いた。
そしてその歌はかの美空ひばりに歌われることとなった。

彼はその後また歌い出すこととなった。

美空ひばりが残した詞に彼は歌をつけた。そう紹介されたように思う。

その歌は美空ひばりに捧げるものとして彼が歌い、また美空ひばりの歌を彼は
カバーしたアルバムを発表した。

リアルタイムで岡林信康を知らないから、その有名なる「山谷ブルース」や「友よ」
を生で聴くことも心響かせることも知らない世代は意外なる美しい心と声で歌う
岡林を初めて聴いた。

彼はシャンソンのように歌った、もちろん伴奏のピアノが思わせるものでもあった
が彼はまるでひばりに聞かせるように歌った。
それはいつまでも歌い続け歌に人生を捧げた人への歌でありました。

岡林信康は人生を歌う、それはシャンソンを始めて聴いた20歳の頃にふるわせた
心を思いださせてくれるはじまりだった。

すばらしいこの歌の音源を紹介したくてYoutubeを探した。

果たしてその歌はあり、また心を動かしてくれたのでした。聴いてください。

岡林信康 レクイエム~麦畑のひばり~


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この記事へのコメント
友達からNHKで岡林信康さんの番組を見たと聞いてどうしても見たいなと思っていた時イチローさんのブログで拝見して感動しております。
私たち世代はリアルに岡林世代ですね、勿論、山谷ブルース 私たちの望むものは チューリップのアップリケ 僕が好きなのは春を運ぶな雪の海 美空ひばりが歌った 月の夜汽車 など良いですねこの頃も良いいい物を見せていただきました。ありがとうございます。
Posted by 凧人・お父さん at 2010年02月06日 10:13
凧人兄さん こんにちは
おない歳で同じ時代の歌を聴いてきましたね。
オリジナルの若い声もすばらしいものですが人生を重ねさまざまな経験を経た歌は味があります。私たちを感動させるものはやはり今でしょうか。
今年は浜名湖フォークジャンボリーの実行委員となり活動します。ご支援をお願いいたします。
Posted by イチロー at 2010年02月06日 10:31
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