大人の遠足「一五一会」

カテゴリー │音楽夜話

大人の遠足「一五一会」

一列目左から矢入賀光マネージャー、矢入一男社長、多くの大人
の遠足仲間たち

9月17日18日の浜名湖フォークジャンボリー前から計画していた
「大人の遠足K.YAIRI TOUR」で11月13日に岐阜県可児市のギター
工房K.YAIRIに行ってきました。

K.YAIRIは多々ある日本のギターメーカー・工房の中で大量生産
をせず手作りギターをつくる工房として知られています。

今年の7月、フォークジャンボリーの吉田事務局長のお兄さんの
ご紹介で初めてK.YAIRIを訪問しました。

ギターの名工であり現在のK.YAIRIを作り上げた矢入一男社長と
出会い、その「音を楽しむことを広げよう」という姿勢に触れ、
吉田さんとともに浜名湖フォークジャンボリーの話を熱く語っ
たことを覚えています。

企業であるからには営利を優先させなければ経営は成り立ちま
せんが、その前に矢入さんが「音を楽しんでもらう」という前
提で楽器を作っていると聞きました。

K.YAIRIは4弦のギター(一五一会・音来(ニライ)・奏生(ニ
ライ
)を開発し広げています。

6弦のギターを極め、日本を代表するメーカーとして国内外に
知られるようになってもまず「音を楽しむ」という初歩で楽器
を楽しむ人を忘れずに開発された楽器を広げています。

大人の遠足「一五一会」

4弦のギターはとても面白い演奏スタイルが企画されています。
初歩の人には難しいギターコードを覚え、指で押さえること
なく、演奏・伴奏ができるのです。

(右ききの人ならば)左手指1本でフレットを押さえるだけで
コードが弾けるのです。
ネックには漢数字で一、三、五などと表示されています。

専用の楽譜には歌詞とともに一、三、五などと押さえるところ
が載っている。指一本でそのとおりに4本を一緒に押さえ、右
指で弦を弾けば伴奏ができてしまうのです。

ギターを上手に弾ける人のための高級手作りギターをつくるだ
けではなく、楽器初歩の人のためにまず音を出す楽しみを経験
していただく楽器をつくることがK.YAIRIの姿勢を表していま
す。

パンフレットを見れば、この小さな4弦楽器は抱えるのではなく
机にフラットに置いても弾くことができるよう工夫されている
のです。

まずは音を楽しむ、その延長上に6弦のギターに挑戦する。そ
していつか名器であるK.YAIRIのギターを買っていただければ
よいという姿勢があるのだと教えてもらったのです。

その簡単さは例えれば大正琴に通ずる簡単さで歌いながら弾く
ことを前提としています。
パンフレットにも子供とお年寄りの笑顔が描かれています。

名工であり、手作りギターの老舗は音を楽しむ初歩の人から名
プレーヤーがオーダーするギターまでをカバーしているのです。

大人の遠足で訪問したギター工房K.YAIRIで忘れていた音と楽
しむ初歩を思い出す。
音楽は決して上手だけが楽しむものではないと教えていただい
たのです。


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