焦香こがれこう

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焦香こがれこう

恋するなどと書きますと照れくさいような懐かしいような、人は何才になりましても恋を
しておれば若さを保つと申します。人にあらずとも欲しいものがあることも焦がれとなる
のであります。

日本の伝統色のその色と名前から何が書けるかの挑戦をしております。

今朝の色は焦香(こがれこう)です。

色としては焦げた色だと申しますがここに香をつけたところに色名の趣があります。
恋焦がれるなどと言いますが、恋慕う、思い焦がれるせつない思いを表すのに香りを
用いますと、これがまた美しいものとなる。

都都逸に「つねりゃ紫、くいつきゃ紅よ」という節がありますが、男女の色を表しており
まして、あんたなんなのと振り向かせる手段として、つねっちゃったりする。
なんだかあてられますが、いいねえとも思う。

待ちわびて、居ても立ってもいられない気持ち、そんな人が帰ってきましたらもう離し
たくはない、なんてよいことでありますな。

妬くならほんのりきつね色なんてのもありまして、ボウボウ燃しちまったら仕方がない。

焦がれるというのは「恋がれる」なんて間違って書いてしまってもいけそうですね。

恋をしていればいつまでも心が若くなる。脳内麻薬が媚薬に変わりましてちょっと色
っぽくなる。さて色っぽい男などはいかがなもんでありましょうか。
恋香るなどとなれば、ちょいと人生が楽しくなりそうであります。


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