桑茶くわちゃ

カテゴリー │色字典

桑茶くわちゃ

青年は大志を抱く、ことまではなくとも青年とは新しい環境に対応する
能力を持っている。
若い日の旅はすばらしいものであり、どんな土地でも新しい友を得るこ
とができる。

日本の伝統色のその色と名前から何が書けるかの挑戦をしています。

今朝の色は桑茶(くわちゃ)です。

中の中という成績に気づいた中学校三年生の時、進学するにあたり先生
は現在の浜松の郊外にある公立高校を薦めた。
そのまま受験し合格して入学した。

その学校は桑畑に囲まれていた。その頃にはまだ桑(蚕)の需要があっ
たものか学校の周りは桑畑であると教えられた。
さらに裏門の隣には豚小屋があった。

浜松からの越境組が半分、残りは地元の中学校から来た生徒だった。
のんびりとした校風の中で新しい友を作り、郊外の町で遊んでいた。

桑は緑の葉をとる作物であり、収穫の為かさほど高くはない木が均等の
間をあけて植えてあり、僕らはその中を歩いて通学した。

ところがあの桑の実を見たような覚えがない。
あの木イチゴのような桑の実です。

桑畑の中の学校で生涯の友を見つけ、今も何人かとつきあっている。
仲間は桑の実を見ただろうか。

色気づいた僕らは他のものばかりを見ていたような気がしている。


同じカテゴリー(色字典)の記事
カーマイン carmine
カーマイン carmine(2012-03-12 09:19)

鉄色てついろ
鉄色てついろ(2011-03-16 09:31)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
桑茶くわちゃ
    コメント(0)