イチロー的こころ（旧版）

桜の日曜日、同じビルに事務所を持つ白髪白髭の紳士に会いました。
「いい色に日焼けですね」「ええ、花見で日に焼けました」

花見を仲間で過ごす日曜日、しばらくやってないなとうらやましく
思う。ならば今からでも間に合いますか。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるか挑戦しています。

今朝の色は褐返（かちかえし）です。

かち、勝ちという言葉にこだわれば強く生きられるのだけれど。
私は勝つということが苦手です。

けれど仕事となれば、自分の糧を得る為ならば誇りの為ならば、
相手に勝とうとする。やりこめようとも思う。
譲れないものはあるのだとこだわっている。

譲ってしまえば、受け入れてしまえばそれは簡単なのだけれど、
自分の思うようにしたければ相手をどこかで傷つけなくてはい
けない。仕事と思えればこそ、それは許されるのではないかと
自問をするのです。

それをわがままと言うのかもしれませんし、プロ意識と言うの
かもしれません。
でも、できれば理解してもらって自分の道を通したい。

その理解してもらう努力を怠れば自分にまた自問することがあ
るのです。

普段負けてますか、決してそんなことはありませんが、しいて
勝つと負けるは苦手ごとです。
理解されるように丁寧にお話をする努力を怠ってはいけません。

かちかえし。ちょっと自問したくなる言葉なのでした。