紅緋べにひ

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紅緋べにひ

春は黄色の色の花からやって来る。土手だの田の畦だの南や西向き
の陽だまりから春の黄色がやってきます。

日本の伝統色のその色と名前から何が書けるかに挑戦しています。

やがて少しづつ強くなってくる光に花は白いものが生まれてくる。
そして色を少しづつ強くして青いものが現れる。
季節の進みには色があるのです。

そして真夏になれば赤い花を見つけるようになります。その花の
色は赤くありますが、みな太陽に向かっています。
太陽に向かって伸び上がる一年草は貪欲に背を伸ばします。

その花はまるで手のひらをかざした色のように赤が透けて紅とな
り、輝くような緋色ともなる。

透かした赤色は夏の燃える血の色を表しているのです。

真夏の燃える太陽の色が紅緋、夜の紅緋は着物の裾に見える色。
昼も夜もふらりと悩ましいほどの夏の色なのです。


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