蜜柑色みかんいろ

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蜜柑色みかんいろ

「あなたの部屋が寂しすぎたからみかんをひとつ置いてきました」

そう歌う歌は大竹しのぶさんが若き日に歌った歌だと覚えている。

若き女優に歌わせる歌はもちろんそのイメージを歌にする。のんびりと
話す口調で地方出身に見えながら大竹さんは東京出身だそうだ。

稀代の女優だと彼女が言われるのは演技が本気であり、演技するうちに
相手役に本当に惚れて恋愛となるからだという。
危険であり、また天才のなせる業である。

同年代として現在でもコメンテーターなどでテレビに出演すると、あい
も変わらずあののんびり口調で話す。

自分のことを主張し決着をつけたがる時代に彼女だけは自分のスピード
を持ったままでいる。
昭和そのものの感性でおっとりと話し、ようやくそのスピードが年齢相
応となってきている。

時代にアンチながら、ゆえに愛されるのは彼女が相手に惚れてしまうよ
うな熱情を併せ持つことを知るからだ。

人の倍ほどもかけて話す彼女はスピードをあげる時代を停めてしまう。
ゆえに注目され、私たちはそのスピードにあわせて耳を傾けるのである。


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