杏色あんずいろ

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杏色あんずいろ

間があいた末っ子の誕生はとてもうれしく、また可愛いもの
です。

友の夫婦に生まれた末っ子は杏の名前どおりまあるくて愛く
るしい女の子でした。

浜松では生まれた子の祝いを町内ぐるみで祝う「凧」こと
浜松まつりで祝います。凧を揚げ、初練りで祝う勇壮な祭り
です。

先日書いたように「まつり」は地域の仲間との絆(きずな)
を感じ深めるもの、杏ちゃんの初祝いに力が入ったことを
覚えています。

組長を先頭に提灯をあげて太鼓やラッパも勇ましく向かう
初練りは初家と呼ばれる祝いの家の前で渦を巻きます。
提灯をあげてぐるぐるとつくる光の渦は祝いの気持ちを表し
ます。

練りが終わればご接待いただくごちそうをいただき、おめ
でとうおめでとうと祝いの酒をいただくのです。

町内の大人も子供もそろって初子の祝いに行く、浜松まつ
りの主役は初子と呼ばれる赤ちゃんなのです。

「まだまだっ」「もっとだもっと」、ご馳走後の初練りの
輪はいつまでも回ります。
そして「バンザイ」を繰り返します。

絆を持つ仲間の末っ子の祝いに役員も酒をいただき、いつ
までもこの時間をと繰り返していた。

気づけば次に向かう時間を大きく過ごしていたのです。

それでも仲間のためにと私たちは提灯の光の渦をやめない
でいたのです。

おめでとう、おめでとうと絆を深めていたのです。


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