イチロー的こころ（旧版）

先日母が満開となった河津桜を見にいった。弟家族と妹がお供
でもあり伊豆半周の旅から元気よく帰ってきました。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。

河津桜の魅力はもちろん２月から咲くという一番の春みつけの
うれしさです。
桃とも思えるような桃色の花に新鮮な緑の葉をいっしょにつけ
て咲く河津桜は一番の春を越えて新緑の美しさです。

桜は三度楽しめるもの、花が咲くまで咲いてから、そして新緑
の葉の瑞々しい緑を見ることです。
この喜びを誰より先に見ることができるのが河津桜です。

桜すぎた爛漫の春、美しい緑はやがて深い緑となって山を覆い
ます。
深くなる緑の頃、ここ静岡県は茶の萌え緑を楽しむことができ
ます。そして新茶を待ちながら初夏を迎えるのです。

萌え緑、若緑を繰り返し深緑の山を見上げる季節がやってくる。

母は今年で最期かなと笑います。けれどもまた来年の桜、その
次の桜、10年20年後の桜も見てもらいたい。
まだまだ濃くなれない緑はそう思うのです。