イチロー的こころ（旧版）

カロライナ・スキッフはバックシャンである。

スロットルを開け、グッと船尾が沈み込み、前に飛び出していく格好がよい。
船首に比べ、艤装が多い後部の機能的な美しさが見ることができるから。

この写真を撮る時に、伴走艇に真後ろからついていくようにリクエストした。
沈み込んで海にトラクションをかけた船が白に飛沫をあげて走るのは絵に
なる。

スキッフはアメリカ製だから車とも共通するものが多い。
幅が広く、低く、スロットルを開ければ後ろがグイッと沈むところまで似ている。
ただし、エンジンはカナルではスズキ製を推奨している。

ならばいわゆる浜名湖のシボレーというところだろうか。

以前の記事で、足元が広く、前デッキがフラットなスキッフは撮影に適すると
書いているが、この写真もフロントデッキに座り、手だけで望遠レンズを構えて
とったもの。

当然伴走艇もスキッフ、その上に腰かけてこれを撮る。

カメラの望遠レンズとは見事に撮ることもできるが、ブレに極めて弱い。
デジタルスチルなら数撮ればというところだが、テレビの取材艇でも評判が
よかった。

よい絵が撮れるのは安定した艇だということになる。

そろそろ春の撮影をしようよと、浜名湖ボートクラブカナルからお誘いがか
かる。
新しい艤装をした船が出来上がってきたのだ。

海は太陽の角度で色が変わる。

この写真は１０月に撮ったものを使っている。

そろそろ浜名湖の紹介も春シーズンものにしたい。

海の色は１０月ほどに青くなってきただろうか、近々偵察に行く。