ディティール

カテゴリー │ホンダS2000

ディティール

デジタル写真とは便利なもので、いろんな角度でたくさん撮っておけば、後でどの
ようにフェチることができる。

カメラを使うものとして、お奨めするのは多量撮影、これに尽きるのです。

さて、なぜに多量かは、目の前のモノを見て、構図を決めて写真に収めたところで
じつは詳細なるところまでは気づいていない。

所詮写真に収めようと角度を変え、全体を収めた満足でその場は限界である。

車は景色や建物でないかぎり、人が撮るものの最大なるものである。
4mほどもあり、目の前では部分が、少し離れれば全体を収められる。

車は人ほどに美しいラインを持ち、デザイナーが細かく気をつかい、また隠した美
しい面を持つ。

デジタルで撮った写真で車のディティールを見ていくうちに、その美しさと工夫と
秘密を見つけることができるのだ。

ホンダS2000を初見した時には、へえというぐらいの驚きが、部分を拡大するう
ちに美しさがどんどん見えてくる。

人と同じ、美しきものは全体でもあるが部分が組み合わさった全体であると意識
すればさらに楽しくなる。

意外に寝ていないフロントスクリーン、分厚いそのピラー部分に「信頼」が見える。
面一となったドアノブがあり、大きく膨らんだフェンダーからエッジをつけてトランク
につながる部分などに気づく。

外に置き、写りこんだ景色でボディのふくらみを知ることもできる。

車の美しさに気づくなら、今まで一度洗車して磨いてみるとよいと言ってきた。
磨きあげることにより、微妙なるふくらみに気づき、面のつながりに驚く。

もう一つは写真に撮ってみることだ。
車はドライバーには案外と見えていないもので、おそらくは後続車だったり、歩行者
だったりから美しく見えなくてはならない。

ならばどの角度が美しく、完璧なのかは他人の見る角度から検証してみるとよい。
それには多く撮る写真が役に立つはずである。

夕暮れとなり、最後の陽がピラーに反射した。
そこにクロームがあるだろうことをカメラマンは知るのである。

人をあらゆる角度から撮らせてといえば、ちょいと問題がおきるところ、車なら失礼
なこともない。
ゆっくり撮らせてくれる。

愛しいものをめとる前に、少しフェティッシュに観察するのもよいのではないか。


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