同棲時代

カテゴリー │音楽夜話

同棲時代

「愛はいつも いくつかの過ちに満たされている
もし愛が美しいものなら それは男と女が犯すこの過ちの美しさにほかなら
ぬであろう」(上村一夫 同棲時代より)

まだ愛の形がはっきりと見えていない頃、その形を知ろうと愛を真剣に語る
時代がありました。
まだ社会と共に私たちの心が成熟する途中のことでした。

こんばんは 音楽夜話の時間です。

今の時代の愛のカタチほど多彩なものはありません、言ってみればなんで
も許される時代、珍しいものなどなくなってしまいました。

二人の愛をはぐくむものがまだ家の電話や手紙程度のものであった頃が
まだ数十年前にはあったのです。

1972年と言いますからまだボクは中学生、そろそろ愛とか恋とかというこ
とに気づき、その名を呼んでは一人で熱くなっていた頃、同棲時代の連載
がはじまりました。

愛し合う二人が一つの部屋に棲む、それだけで社会はセンセーショナルな
現象としてとらえた。

今の愛のカタチなら、そんなことは当たり前、不思議もなにもありませんが
まだ社会が愛のカタチを探していた頃には、反社会的なことだと思われて
いたのです。

「愛がいつも涙で終わるものなら それは愛がもともと涙の棲家だからだ
愛のくらし同棲時代」(上村一夫 同棲時代より)

どんなに時代が進み、よくもなり、乱れたとしても愛のカタチの本質は同じ
社会が認めなくとも二人の愛のカタチは二人だけのもの。

また逆に社会が認めたとしても二人の愛のカタチは二人だけのもの。

今の時代を育つ子供はきっと私たちより複雑な社会を生きてゆく。
その時代に合わせて生きるのは大切なことですが、その子が曲がるもの
であってはならないのです。

大人たちは、子供の素直さだけを伸ばし、その愛を伸ばしてあげていって
もらいたいと思います。

自分を持っている子なら、その子はまっすぐな愛のカタチをつかむでしょう。

今晩は大信田礼子さんで「同棲時代」をお聴きください。

この時代に同棲という形が世にあることが知らされました。

もう35年も前の愛のカタチの一つでした。


同じカテゴリー(音楽夜話)の記事
冬の一番深い日に
冬の一番深い日に(2011-01-31 23:55)

吊りのバイオリン
吊りのバイオリン(2011-01-26 11:22)

JOHNを聴いた日
JOHNを聴いた日(2010-12-08 08:39)

のこぎり屋根の歌
のこぎり屋根の歌(2010-10-21 21:00)

飛びつづけるひばり
飛びつづけるひばり(2010-02-05 17:26)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
同棲時代
    コメント(0)