天空の城

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天空の城

カルピス劇場(世界名作劇場)で育った僕たちは、並行してウルトラマン世代でもあり
後の仮面ライダー世代の弟、妹がいる世代。

しかし、”闘い”よりは、いつまでも素直で勇気があって、感動する物語が好きな素地
ができている。

後に、より商業的になり、おもちゃとのタイアップが当然の”変身物”には、少し育ち過
ぎた僕らは違和感を覚えていたのです。

大人になり、僕は東京の封切館で”宇宙戦艦ヤマト”を見る。

人類的な”愛”がモチーフにあれど、まだカルピスにはほど遠く、さらにヒネタ大人に
なっていれば、子供っぽいな感はいなめない。

さらに年月が経ち、我々は宮崎アニメに出会うのです。

トトロはいうまでもなく、監督と同じ時期に同じものを見て育った我々には共通の景
色がある。

”サツキとメイの家”に郷愁を感じる、あの感性の時代が戻ってきたのでした。

もう一つ、子供の頃は、”冒険”というテーマがありました。

文房具屋さんで、お小遣いで折りたたみナイフ”肥後の守”を買い、近くの森に出か
ける。

浜松の積志地区に引っ越した僕は、学校から西へ、今の半田山に冒険に出かけて
いました。

そんな冒険テーマにフィットしたのは、宮崎アニメの”天空の城ラピュタ”

女の子を守り、冒険にでかける。 それは誰もが憧れた空の上。

子供の頃、レンゲの花の田んぼに寝転んで、空を流れる雲を見ていた、あの頃の
あこがれが、具現したのでした。

空の雲にかくされた城がある。 僕たちの子供の頃の空には、今よりもっと大きな
入道雲があったように思えます。

空を見上げていた少年の一人が、宮崎さん。

僕らの代表でした。

今晩は、天空の城ラピュタから ”君をのせて

もう空を見上げなくなった 多くの仲間に贈ります。

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動画サイトは、わが魂の兄弟、ハートに火をつけてさんから教えて
いただいたサイトです。
いろんなものがあって、楽しいですよ。 みなさんもどうぞ。


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この記事へのコメント
宮崎監督の作品で初めて見たのがラピュタでした.
「漫画だし・・・」と思って見たのですが・・・
アニメと漫画の違いを思い知らされました.
18年前のその日は,とても素敵な発見をした日になりました.
Posted by いもこじ at 2006年07月17日 22:39
僕もトトロより先だったように思います。
何回見ても、空への思いがあった頃を思い出しますね。
いもこじさんと、僕の子供の頃の空もどこかでつながっていた。
今は同じ空の下、お互い 上を向いて歩いていきましょう^^
Posted by イチロー at 2006年07月17日 23:43
同じタイトルに惹かれてトラックバックです(^^)
あの雲の中にはきっとラピュタがありますよ!!
Posted by yas90559 at 2006年07月18日 00:07
もう空を見上げなくなった…ドキっとする言葉です。

なんか行き詰まったときには星空を見上げて
ちっぽけな自分を再確認します。
ちょっと根暗な対応策ですが…

でも昼間の青空はほとんど見上げなくなってしまった。
Posted by はかり屋☆の息子 at 2006年07月18日 00:22
こんにちは
いいですよね宮崎アニメ・・・
最近は外で遊ばず家の中でゲームをする子供ばかりで
邪魔者はケス!みたいな暗いニュースばかり・・・

女の子を守り、冒険へ。とまではいかなくても、そんな世の中になってほしいと記事をみておもいました
Posted by ぺこ at 2006年07月18日 15:24
yasさん あの雲はすばらしい きっと きっとありますね。

はかり屋☆の息子さん、仕事で心を熱くされているのでしょう
いつか空を見上げてお話しましょうね。

ぺこさん 本来はきっとそんな心がかくれているのです。
だから宮崎さんの描く世界に誰もが心動かす
きっとそんな時代が来ますよ。
Posted by イチロー at 2006年07月19日 07:56
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    コメント(6)