醤油の愉しみ

カテゴリー │焼きモノ書き

醤油の愉しみ

何度も書いてしまう美味い醤油がある。

紀州の湯浅醤油がつくった”九曜むらさき”がそれで金山寺をつくる際に
できる溜り醤油なのだ。これをぶん屋さんからいただき愛用している。

飯の時間になると、このむらさきを使うものを探す、朝なら焼き海苔、生
玉子があればよし、なければ漬物に少量を使う。

晩飯ならばサッと炙ったあぶらあげ、焼き茄子などがあれば申しぶんが
ない、小皿にとくりと垂らしていただくのである。

いずれのものも小皿を経由して直接口には持っていかないのは、盛った
ご飯に醤油を垂らしたいからだ。

茄子も、油揚げも、焼き海苔ならば醤油はご飯にしみる。

九曜むらさき自体を舐めてみてもおいしさはわからないのだが、ご飯に
染みればこれ絶品である。

少し甘く、鼻を刺激して箸がすすみ、夏バテとは無縁だなと食欲に満足
する。

うまい醤油は胃を起こす食欲添加剤となりえる。

小さな醤油さしに入れ冷蔵庫で冷やしたむらさきは夏の添加剤である。

残りが少なくなってくるたびに、贅沢づかいがしたくなる。
次は煮物に使っていただきたいと願っている。

ただし、この残りは毎朝の愉しみの為にとっておく、大切なひと垂らしな
のである。

※写真提供:「Round table」ギャラリー通信!どの


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