恋不思議

カテゴリー │音楽夜話

恋不思議

大きな音が苦手なのは、若き日の東京時代のDISCOで知ったことで、音楽を
楽しんでいたのに、あのスピーカーからあり得ない音量の音がする空間に入っ
たとたんに黙ってしまう。

人にはその人なりの音の許容量があるのです。

こんばんは、音楽夜話の時間です。

ブラスバンドの心躍るような音圧が好きで、大人数コーラスのあの合唱が好き
なのにアンプを通した極端に大きな音が駄目なのに気づいたのです。

この歌はこの音楽夜話に何度も登場しました。少しがんばりすぎた後にひとり
になった時に静かに聴きたくなるのです。


歌うのは海援隊、僕らと同じくおじさんで、ちっともカッコよくないけれど、その
歌う歌は僕らにぴったりに静かに伝えてくれるのです。

おじさんたちが歌う若き日の恋の気持ちを思い出させてくれるのです。

「私の恋はとても静かであなたが心を夕暮れに染めた
季節の中を探し続けてようやくあなたにたどりつけたのに」

恋することの始まりの不思議を思い出させてくれるのです。

そして恋の本質を武田さんは歌います。

「心が心を探して歩く、恋することはなんて不思議なことだろう」

恋する気持ちはとても静かな心です。 一人静かに思い、深め、決して相手
に迷惑をかけることなく不思議な心の中にいることで育ててゆくのです。

大きな音が苦手だと知った日から、静かな心であろうとする。

うまく話すことなどないんだと、自分に言うのです。

静かな静かな冬の夜、暖かい部屋で静かな時間を過ごす。

心が育つ時はそんな時なのでしょうか

恋の不思議をおじさんたちが歌えばこんな歌になるのです。

私たちはあの頃から恋する心の成長をとめてしまったのですから。

今晩は海援隊で「恋不思議」をお聴きください。


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