枇杷茶びわちゃ

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枇杷茶びわちゃ

色の話をしようと色の名を眺めているうちに連想は広がってくる。特に身近な経験
があるならばなおさらでそれをどう伝えようかと考えている。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかの挑戦をしています。

今朝の色は枇杷茶(びわちゃ)です。

風薫る五月から六月に実をつける枇杷、なかなか高級でデパートの地下などでは
名産地から宝石のように扱われる箱詰めが並べられている。
同じ季節のさくらんぼと同じように高級なものは口に入らない果実です。

調べてみると枇杷はバラ科なのだという。
みなさんは川原などの荒地に咲く野バラを見たことがあるでしょうか、目立たぬ花
の季節が終ると冬に小さな実をつけていますが、そう思えば形も枇杷に似ている。
赤や緑がまじった小さなバラの果実を瓶にいっぱい摘んだことを思い出しました。

枇杷をいただいても子供の頃は「腹を壊すから」と一つくらいしか食べさせてもらえ
なかったのはさてどうしてだったのでしょう。
親の注意を聞いて育ったから今も枇杷は一つにしておこうなんて思うのです。
そしてまた子に伝えている。

迷信だとはいえ古く伝えられたことにはなんらかの意味がある。
もしかしたらあの果肉のみずみずしさ美味しさは大人が独占するものだよという
教えなのかもしれません。
そういうことは調べてはみない、これも大人の知恵というものではないでしょうか。


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