イチロー的こころ（旧版）

色の名に鼠（ねず）が多いのは好まれる色であると共に鼠が生活の中で
日常であったと想像しております。

日本の伝統色のその色と名前から何が書けるかの挑戦をしています。

鼠を見かけなくなったのにはさほど古い家がなくなったことと、木造住宅
であっても鼠が棲みやすい環境ではなくなったのではと考えてみる。

日本ならば鼠小僧という庶民のヒーローがおりまして義賊だという。
金持ちからのみ金を盗み、貧しい長屋に小判を投げ込んで歩いたという。
まあそんな話がありますが、西洋となりますとまた違います。

大なるものならばミッキーさんはお住まいは広大でありまして、人の方
がネズミの屋敷に押しかけてゆく。
屋敷というような広さではありませんでランド（国）というレベルでありま
す。

小さな頃にアニメでトムとジェリーを見ておりましたが、あの△のチーズ
など見たこともなかった頃、さぞかしうまかろうと子供心に思っていた。

人の方がネズミをうらやましがっていたりしたこともありました。

さて我が家は古い家でありまして　大きなの小さなのとネズミがおり
まして仏壇の裏から出入りしているという。

供えましたご飯がしっかりと減りますので母も供え甲斐があるという。
ネズミを殺したら行けないと思うのよ。

なるほど、仏壇に供えたものならば食えよ鼠、共に分けながら暮そう
じゃないかという我が家でありました。