似せ紫にせむらさき

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似せ紫にせむらさき

偽者といえば眉をひそめたくもなりますが、似せたものであれ
ば生活の上での賢さを表すものであります。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してお
ります。

本来の紫を染める紫根ではなく安価な染材で同様に見える紫を
染める。これを似せ紫と言ったのだそうです。

あきらかにブランドもののまがいものを売るのはいけませんが、
本物を知り、持った上でフェイクのものを普段づかいにするこ
と、これは賢さでもあります。

最近ではプライベートブランドと申しまして、名のとおった商
品と似ているものを作り、安価で提供する商法もあります。

家庭で使うものならば一流の名前はいらないと、それらの商品
を活用する。これも新しい価値の判断なのでしょう。

偽ではなく、似せてつくること、日本は本来そんなことを得意
としてきた。高度成長する時代には求められてきたことですが、

今の時代は似せ電気商品や工業品ではなく、家庭用品の似せが
売れている。買うことに賢い消費者は活用という言葉でそれら
を使っているのです。


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