柳茶やなぎちゃ

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柳茶やなぎちゃ

気分転換にと短く刈りすぎた頭のように柳の木は枝ごと剪定されて
はだかんぼうになる時があります。

寒い季節には頭髪の長さの分だけでも温まっていたいなどと思った
り、女性の長い髪は暖かそうだなと思ったりするものです。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦しています。

まるで腕のような太い枝が伐られてしまっても柳はちゃんと季節に
なれば長い長い細い腕を伸ばしてゆきます。

たくさんの細い腕を持つのですからもっと短くてもよいはずですが、
柳は長く長くその腕を伸ばします。

そして見るたびに腕を伸ばして地面にまで届こうとするのです。
そして風が吹くたびに全部の手はソヨリソヨリとなびくのです。

そんな面白い柳の細い手に飛びついてみたいと思うのは当然です。
背伸びして手を伸ばせば届きそうだと人間は考えます。

思い切り飛べば届きそうだよと蛙も考えます。
やせ蛙でさえそう思うのです。

柳とはそんな思わせぶりになびいては私たちを誘惑するのです。


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