赤褐色せっかっしょく

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赤褐色せっかっしょく

日焼けをするとなかなか退かない、肌は汚れを増してしまうからもう若い
頃のように夏の日差しの中にはいかないでおります。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦しています。

褐色の肌は夏の日差しをうけて出来上がります。この夏も外で働いている
だけで尊敬してしまうその体力に遠い若い日を思います。
若き頃はこの日差しを喜びに変えて出てゆくことができたのです。

ご存知「星飛雄馬」は巨人の星の主人公、星一徹はその父として自らが果
たせなかった夢を飛雄馬に託す。子供の頃から厳しく巨人の星となるべく
育てるのです。

一徹が飛雄馬に進学を勧めた学校は名だたるお坊ちゃん高校、その面接で
「貧しい」ことを理由に面接では冷たくされる。

「お父さんの仕事は何かね」と聞かれた飛雄馬は「父ちゃんは日本一の
土方です」と答える。

番組の中で父一徹は常に建設現場でツルハシをふるう。大地にツルハシを
ふるい飛雄馬と共に生きてゆく。

現代ではもう「土方」などという仕事も見かけなくなったが、一徹は確か
に厳しき野球への道を耕していった。

現代の仕事はさまざまであり、仕事に貴賎もなし、赤褐色に日焼けした
一徹のごとき子育てのあり方に「確か」を覚えるのはエアコンの中でこも
って夏を乗り切ろうとする我の弱さか。

子に日本一のと呼ばれる父であってみたかったと思うのである。


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