青丹あおに

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青丹あおに

「あおに」と読むと知れば「あおに」と詠むと知る。色遊びをする中で
詠むを学ぶことがあるものです。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦しています。

「青丹(あおに)よし奈良の都は咲く花の薫(にお)うがごとくいま盛りなり」

色を詠むこの歌とつながれば、その意味を知りたくなる。「青丹」とは
奈良にかかる言葉なのだそうです。

奈良は今年遷都一千年に沸いています。
歌は春の花爛漫な奈良を詠っています。

青丹は青い土の色なのだそうです。奈良を表す青い土、その土地は以来
千年もの歴史を持つ。
千回もの春を迎え花が咲き続いてきた奈良。

花とは「桜」を表しています。

桜を見る度に自分の年齢を思うこの頃、一年に一度桜満開の中に立ち、
自分の齢を知る。
そしてまた次の年の桜まで生きてゆくのです。

奈良に千年続く桜は、私たちと共に来年を迎える。次の千年もまた人
と共に迎えるのでしょう。


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この記事へのコメント
 こんばんは。

 失礼ながら、遷都千三百年ですね。
 想像もつかない長い時にわたって、街が人間の営みを見守ってきたんですね。
Posted by ちゆきちゆき at 2010年08月23日 20:56
ちゆきさん いつも教えてくれてありがとう。うっかりばかりです。
千三百年の甍、時は移れど人の気持ち変わらず 大切なものを残してまいりましょう。
Posted by イチロー at 2010年09月03日 11:10
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    コメント(2)