イチロー的こころ（旧版）

先日試合、ヤマハスタジアム前には村田亙選手の姿があった。

村田選手は関西リーグ時代のヤマハを優勝できるチームに変えるべく
東芝府中から移籍した日本のトップ選手である。

現役トップリーガー最年長にして”不屈”と呼ばれる精神と肉体を持ち、
維持ではなく向上する男。ヤマハのみならず日本ラグビー界の至宝な
のだ。

村田選手の親友であるジュビロ磐田の中山選手が来期現役を決める
中、我らが村田亙「ワタさん」も調子をあげています。

今期のヤマハスタジアムのゲート前には必ずワタさんの姿があった。
ラグビーのルール解説、ファンの為の必勝餅まき、必勝宣言など。

村田選手のサイトには９月の故障から復帰して現在絶好調だと言う。
あの、出てくるだけでスタジアム全体を引き締め、試合がピリリとする
立ち姿をまた見せていただきたいと思います。

じつはファンサイト取材担当としてワタさんは一番苦手な選手だと告白
してしまう。

車に例えればフェラーリを気軽に語れるほどの造詣も話題もなく、ど
うぞと言われて気軽に乗れるほどの自信はないのだ。

ワタさんの前でのみ（他の選手失礼。。）萎縮してしまう。

そのかわり、お子さんがラグビー場に現れるとファミリーマンに変わり
お子さんと触れ合い、ファンときさくに交流する彼を撮りつづけている。

ラグビー選手一番のフォトジェニックは村田亙選手なのだ。

彼がボールをかかえ、すっくと芝に立つ姿はゾクゾクするほど格好がいい。
近くで近くでと願い、たった２００ミリの望遠レンズを恨む。

至宝は僕に至宝な写真を撮らせてくれる。

村田選手はラグビー選手のプロ１号だったそうだ。

プロが仕事場である芝に立つ時、どの角度からもスキがなくなる。
ラグビーカメラとして問題なのは瞬間を秒写する腕だけなのである。