2010年12月07日09:30
薄い緑、これは嗅覚に感ずる幸せの匂いである。
日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。
一曲の歌を思い出し時々口ずさんでいます。
その歌は幼い頃の夏の匂いを含んでいるのです。
「すっかり花が咲いて葉っぱが青々、窓際は日が差し込んで
まぶしいくらい」
畳にうつぶせで寝転んで無限なる夏を楽しんでいた子供の頃
「おひるね」という贅沢を楽しんでいたのです。
「天井に映る光の玉がゆらりゆらゆら」
何か水を反射した光が天井にゆらめくのを見たことがあるで
しょうか。不思議なゆらぎを見て体をいっぱいに伸ばすので
す。
うつぶせで漫画でも読んでいたのがいつの間にかあおむけに
なっている。
歌のような思い出は誰にでもありますが、僕は天井板の木目
が一番怖いものでした。
まるく渦巻きになったその節のところが抜けていればくぼん
だ怖い目に見えてきます。
大人になってから知ったムンクの狂気のように渦巻きは怖い
おばけのようになって見えてくるのです。
「もうそろそろおひるねの季節 もうそろそろおひるねの
季節」
畳に日が当たってよい匂いがします。
カリカリと畳目を指でかじりながら幸せに眠るのです。
おひるねの中に溶けてゆくのです。
薄緑うすみどり≫
カテゴリー │色字典
薄い緑、これは嗅覚に感ずる幸せの匂いである。
日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。
一曲の歌を思い出し時々口ずさんでいます。
その歌は幼い頃の夏の匂いを含んでいるのです。
「すっかり花が咲いて葉っぱが青々、窓際は日が差し込んで
まぶしいくらい」
畳にうつぶせで寝転んで無限なる夏を楽しんでいた子供の頃
「おひるね」という贅沢を楽しんでいたのです。
「天井に映る光の玉がゆらりゆらゆら」
何か水を反射した光が天井にゆらめくのを見たことがあるで
しょうか。不思議なゆらぎを見て体をいっぱいに伸ばすので
す。
うつぶせで漫画でも読んでいたのがいつの間にかあおむけに
なっている。
歌のような思い出は誰にでもありますが、僕は天井板の木目
が一番怖いものでした。
まるく渦巻きになったその節のところが抜けていればくぼん
だ怖い目に見えてきます。
大人になってから知ったムンクの狂気のように渦巻きは怖い
おばけのようになって見えてくるのです。
「もうそろそろおひるねの季節 もうそろそろおひるねの
季節」
畳に日が当たってよい匂いがします。
カリカリと畳目を指でかじりながら幸せに眠るのです。
おひるねの中に溶けてゆくのです。