薄緑うすみどり

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薄緑うすみどり

薄い緑、これは嗅覚に感ずる幸せの匂いである。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。

一曲の歌を思い出し時々口ずさんでいます。
その歌は幼い頃の夏の匂いを含んでいるのです。

「すっかり花が咲いて葉っぱが青々、窓際は日が差し込んで
まぶしいくらい」

畳にうつぶせで寝転んで無限なる夏を楽しんでいた子供の頃
「おひるね」という贅沢を楽しんでいたのです。

「天井に映る光の玉がゆらりゆらゆら」

何か水を反射した光が天井にゆらめくのを見たことがあるで
しょうか。不思議なゆらぎを見て体をいっぱいに伸ばすので
す。

うつぶせで漫画でも読んでいたのがいつの間にかあおむけに
なっている。

歌のような思い出は誰にでもありますが、僕は天井板の木目
が一番怖いものでした。

まるく渦巻きになったその節のところが抜けていればくぼん
だ怖い目に見えてきます。
大人になってから知ったムンクの狂気のように渦巻きは怖い
おばけのようになって見えてくるのです。

「もうそろそろおひるねの季節 もうそろそろおひるねの
季節」

畳に日が当たってよい匂いがします。
カリカリと畳目を指でかじりながら幸せに眠るのです。

おひるねの中に溶けてゆくのです。








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