藤納戸ふじなんど

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藤納戸ふじなんど

寒い季節になればいつもの公園は冷たい風の中、ウォーキング
人の白い息があるばかりです。

日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。

公園の池は亀たちの池です。季節がよい頃には池から顔を出し
た岩によじのぼり、首を天に伸ばして日光浴をします。
近づけば、ポチャンと水に落ち睡蓮の葉の下に隠れるのです。

池の端には気持ちのよい藤棚があります。
そこにはいつも人がいてお弁当を食べたり、のんびりと話を
したりするところです。

藤の季節にはそこは満員となり長々と咲く房を見るのです。

そこから見下ろす池には川が流れ込んでいます。
公園を流れる小さなビオトーブの河口は広い広い海のような
池になっているのです。

藤の花咲く季節には座れない藤棚の休憩場所ですが、藤の豆
の季節には人がひいています。

緑から藤の豆がいくつも提がる様子は夏の楽しみのひとつで
す。

季節はすぎてもまた巡ってくる。
大きく気持ちのよい公園の藤棚にまた行くことができるで
しょう。

藤の花も私たちも今は冬の風の中にいます。そして巡る季節
を待っています。


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