2011年01月17日09:30

ある番組で職人が墨を練るのを見た。wikiでは菜種油やゴマ油
の油煙や松煙から採取した煤を香料と膠で練り固めた物とある。
日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。
真っ黒な煤(すす)をとり膠(にかわ)で練り固める様子は
機械でもできるのだが、その職人は手で練っている。
墨を鍛錬し何度も何度も力を入れて練ることであの墨が出来る
のである。
汗と煤で職人は真っ黒になって働いている。
墨は真っ黒なだけでなく深い銀色の塊である。黒ではなく墨で
あるものは練りに練りを重ねた結果である。
その表面は光り値打ちのある深さとなってゆく。
お坊さんの着る袈裟は墨衣、それを着て修行を重ね重ねしてゆ
く、小僧であったものが修行を重ねるうちに心練られて私たち
のゆく道を示してくれるお坊様となるのです。
絵の具を楽しんだ小学生の頃、色と色を混ぜることを知り楽し
みを知る。色を混ぜて別の色をつくれば絵も深めることができ
る。
ただしたくさんの色を混ぜればその結果は墨となる、真っ黒な
色には全てが含まれているのです。
真っ白な朝陽のような画用紙にさまざまな色をのせて描く絵に
上手に色を乗せれば表現することができる。
けれども考えもせず色を重ねればその色は闇のような黒となる。
ギュッギュッと練り続ける職人は顔も体も真っ黒になる。
その結果練り固められた墨はまた絵の書の素となる。
全ての色が含まれる墨で描いたものに色を見つけることがある
のは私たちがそこに描いた人の心の色を見つけるからなのです。
墨すみ≫
カテゴリー │色字典

ある番組で職人が墨を練るのを見た。wikiでは菜種油やゴマ油
の油煙や松煙から採取した煤を香料と膠で練り固めた物とある。
日本の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。
真っ黒な煤(すす)をとり膠(にかわ)で練り固める様子は
機械でもできるのだが、その職人は手で練っている。
墨を鍛錬し何度も何度も力を入れて練ることであの墨が出来る
のである。
汗と煤で職人は真っ黒になって働いている。
墨は真っ黒なだけでなく深い銀色の塊である。黒ではなく墨で
あるものは練りに練りを重ねた結果である。
その表面は光り値打ちのある深さとなってゆく。
お坊さんの着る袈裟は墨衣、それを着て修行を重ね重ねしてゆ
く、小僧であったものが修行を重ねるうちに心練られて私たち
のゆく道を示してくれるお坊様となるのです。
絵の具を楽しんだ小学生の頃、色と色を混ぜることを知り楽し
みを知る。色を混ぜて別の色をつくれば絵も深めることができ
る。
ただしたくさんの色を混ぜればその結果は墨となる、真っ黒な
色には全てが含まれているのです。
真っ白な朝陽のような画用紙にさまざまな色をのせて描く絵に
上手に色を乗せれば表現することができる。
けれども考えもせず色を重ねればその色は闇のような黒となる。
ギュッギュッと練り続ける職人は顔も体も真っ黒になる。
その結果練り固められた墨はまた絵の書の素となる。
全ての色が含まれる墨で描いたものに色を見つけることがある
のは私たちがそこに描いた人の心の色を見つけるからなのです。