イチロー的こころ（旧版）

湘南からやってきたお父さんとお母さんと３人の息子たちは山に住みはじめ
ました。
お父さんは、３人の息子たちがそれぞれ、けいすけ、こうすけなどと、すけが
ついておりましたので、全員を呼ぶ時に、「おーい！さんすけ！」と呼びました。

それを聞いて、さんすけたちは面白くて仕方がありません。

そこで、さんすけたちは、お父さんとお母さんにも、すけづけで呼ぶことにした
のです。

お父さんのことは、おとうすけ、お母さんのことは、おかあすけと呼ばれること
になりました。

これで全員にすけがついたのです。

春野のお山のてっぺんの宿、シンフォニーを守る家族たちは５すけとなった
のですよ。

宿の名前は造ったお茶をつくる村の人々の手でつけられたシンフォニー。
それだけでは宿なのかどうかわかりにくいから、正式の名前は、ログペンション
シンフォニーと呼ぶことになりました。

これでだいぶん、宿らしくなってきました。

お山の上で朝は小鳥のさえずりで目覚め、夜は満点の星の下で眠る５人すけ
たちはそれから、たくさんの人たちに出会うことになるのです。

つづく

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おやまの五すけ