君なしでは

カテゴリー │音楽夜話

君なしでは

真夜中に恋を歌う歌を聞く。

せつなく歌い上げるのはハリー・ニルソン。楽曲は「Without You」である。

ギターのみしか弾けないが、ピアノがあればさらに音は正確に出せる。
鍵盤なら基本的には誰が弾いても同じ音が出る。

世界には音楽を愛する人がたくさんいて、作曲ができる人も多く、才能の
数も星ほどもある。

文章は生きてきた蓄積であったり、引き出しだったり、若き熱意だったりす
るのだが、音楽はどうなのだ。

ピアノやギターでポロンポロンと、誰でもできる鼻歌ならフフフンと、ハミン
グすれば曲など誰でもできるはず。

音には流れるべき音の流れがあり、そこにリズムが加わり、歌詞のイントネ
ーションを踏んだとしても、組み合わせなどには限りがあるのではないかと
思うのだ。

かつて音楽の先生に、文部省唱歌は日本語の正しい話し方に準じて作曲
されていると教えていただいた。

つまり、歌詞がある歌にはそれだけでも制約があり、作曲の選択範囲が
せばまる。

ゆえに、名曲は数つくれば生まれるはず・・・なんて中学生の頃は考えて
いた。

音楽才能は音楽学校のみで生まれるのではなく、音楽が好きな友人が
リバプールの学校で偶然に知り合ってBEATLESも生まれる。

ならば、ときどきポロリル、ギター弾きにだって名曲は生めないか?
などと、まだ我が才能にかけてみたくなるのは音楽だからなのか?

スポーツとは簡単に見えるほど難しく、さらにプロになるのは至難の業、
ボールを投げ、打つイチローにはとてもなれない

ボールを打ち返すだけのテニス、泳ぐだけの水泳、子供でもできる所に
難しさがある。

音楽も同じ、誰でもポロリン、フフフンとはできるが、まとめられない。

1曲でいいのだ、世界の人が音で感激し、感傷に浸れるような曲を作る
ことができれば。

ハリー・ニルソンは「Without You」を作り、スタンダードとした。

僕らはそれを聞き、ある感傷に浸る。

我々は何を残す?まだまだ何かできそうに思うのだが

あと、できることは眠るだけ、そんな時間になっている。

今夜も駄文を書きなぐる。ブログとはこんな独白でもよいのだよ。


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