2007年02月25日07:55
ごろごろ・・・最初は猫の喉を鳴らす音ぐらい。
そのうちに、ピシッと天を裂くような音が聞こえたかと思うと、モクモクモクモクと
青空に真っ黒な雲が湧き上がります。
シンフォニーは春野のお山のてっぺんにありますから、雷さまとも大の仲良し、
夏の午後には、夕立がやってきます。
冷たい風がヒューッと空と同じ高さのベンチを吹き抜けて開けた窓から吹き込
むようになると、おとうすけが、外で遊ぶ子供たちに声をかけます。
「夕立がくるぞぉ」
さんすけたちは、そんなことは承知なのです。
お日様をたっぷり受けた前庭の芝も上は、裸足で走り回れるほかほかのカー
ペット、ごろごろ言いながら迫ってくる雨は、お祭りみたいに楽しみなのです。
あっ!きたっ!坊主頭の一番上のさんすけは一番背が高い分、一番に雨が
わかります。
ほんとだ!にいちゃん、あ!ほんとだ、下の二人のさんすけも叫びます。
向かいのお山が白くかすんできます。ヒューッとつめたい風がぶつかります。
ザザザザ、ザァーーッツ
さんすけたちは半ズボンにランニング姿、塗れてもへっちゃらです。
芝の上をピンピンはねあがる超スピードの雨を頭からかぶるのです。
おとうすけと、おかあすけは、窓でそんな、さんすけたちを見ています。
元気だなあと見ています。
よっしゃあ!と行きかけて、おかあすけに止められているのです。
超高速の雨がピンピン跳ねています、芝の上をさんすけたちがピンピン
はねています。
大急ぎで芝に水をまいてくれた夕立が、ピカピカと小さな稲ビカリとともに
行ってしまいます。
さんすけたちは、ゲコゲコとカエルのまねをしています。
おかあすけは、3匹のゲコゲコカエルを、シンフォニーの坂の下の小さな家に
着替えに連れていくのでした。
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お山の五すけ
夕立が来る≫
カテゴリー │お山の五すけ
ごろごろ・・・最初は猫の喉を鳴らす音ぐらい。
そのうちに、ピシッと天を裂くような音が聞こえたかと思うと、モクモクモクモクと
青空に真っ黒な雲が湧き上がります。
シンフォニーは春野のお山のてっぺんにありますから、雷さまとも大の仲良し、
夏の午後には、夕立がやってきます。
冷たい風がヒューッと空と同じ高さのベンチを吹き抜けて開けた窓から吹き込
むようになると、おとうすけが、外で遊ぶ子供たちに声をかけます。
「夕立がくるぞぉ」
さんすけたちは、そんなことは承知なのです。
お日様をたっぷり受けた前庭の芝も上は、裸足で走り回れるほかほかのカー
ペット、ごろごろ言いながら迫ってくる雨は、お祭りみたいに楽しみなのです。
あっ!きたっ!坊主頭の一番上のさんすけは一番背が高い分、一番に雨が
わかります。
ほんとだ!にいちゃん、あ!ほんとだ、下の二人のさんすけも叫びます。
向かいのお山が白くかすんできます。ヒューッとつめたい風がぶつかります。
ザザザザ、ザァーーッツ
さんすけたちは半ズボンにランニング姿、塗れてもへっちゃらです。
芝の上をピンピンはねあがる超スピードの雨を頭からかぶるのです。
おとうすけと、おかあすけは、窓でそんな、さんすけたちを見ています。
元気だなあと見ています。
よっしゃあ!と行きかけて、おかあすけに止められているのです。
超高速の雨がピンピン跳ねています、芝の上をさんすけたちがピンピン
はねています。
大急ぎで芝に水をまいてくれた夕立が、ピカピカと小さな稲ビカリとともに
行ってしまいます。
さんすけたちは、ゲコゲコとカエルのまねをしています。
おかあすけは、3匹のゲコゲコカエルを、シンフォニーの坂の下の小さな家に
着替えに連れていくのでした。
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お山の五すけ