あなたの家

カテゴリー │音楽夜話

あなたの家

もしも私が家を建てたなら、小さな家を建てたでしょう。

我らの世代なら誰もがトキメキ、将来を思いながらも、悲しい結末に気づく
この歌を知らない人はいないでしょう。

恋は一度だと思っていた頃、一つの恋の終わりを知り、その歌を聞くことで
自らの恋を投影させて、一緒に涙する。

フォークソングとはそんな歌詞に共鳴し、自己に投影する心の時代だった
のです。

ゆえに歌詞一つ一つを覚え、そこに憧れを抱く、その憧れが、今生活を共に
する人と一緒に歩く作る人生になった人も多いことでしょう。

全ては四畳半からはじまり、冷たい体を温めあうことで知り始めた人生。

その頃、我々は二人で造るよき家とはどんなものかを知りませんでした。

そしてこの歌を聞き、初めてイメージした家。

大きすぎる夢が怖いと言われたあの日、こんな夢よりも、はじめた現実の生
活におびえていた。

それはフォークシーンでもあり、時代のシーンでもあった。

「どんな家を建てたいのですか?」そう、聞かれたら、この歌を思い出す。

我々は家というものを、恋の結末と一緒に「聞いていた」のでしょう。

僕らの世代が家を建てるなら、メイとサキの家ではなく、「あなたの家」
どうでしょう、ビルダーさんの力を見せていただくところです。

などと・・夜に余計なお話です。

今夜は、もうどの歌かおわかりですね。

小坂明子さんの「あなた」をお聞きください。

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写真は、この歌を思い出した時に頭に浮かんだ家
「地球民家さん」のブログ「民子さんの写真日記」よりお借りしました。


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