イチロー的こころ（旧版）

東海道を走り、浜名湖を観光する人の多くは旧国一の弁天島あたりで浜名湖と
対面します。

東は舞阪、西は新居から窓を開ければ浜名湖の風を感じ、海の香りを吸い、旅
情を感ずる。
浜松に住んでいても、わずか３０分ほど西の浜名湖は、やはり海辺のリゾート
を感ずる地域です。

車を走らせれば、浜名湖の鉄橋を渡りながら海を感じることができますが、ボー
トオーナー、キャプテンたちは、鉄橋は渡るものではなく、くぐるものになります。

カナルのある村櫛（むらくし）町は旧浜名湖花博跡地である浜名湖ガーデンパー
クがあることで知られていますが、南の旧国一の鉄橋をくぐれば表弁天島に行く
ことができます。

ＪＲ弁天島駅前はリゾート観光ホテルがズラリとならび、海開きで有名な弁天の
花火大会などでも知られているところです。

さらに南へ行けば、汽水の浜名湖たるゆえん、太平洋に口を開いた今切口（いま
ぎれぐち）を見ることができます。

５月になれば、潮干狩りを楽しむ弁天島地域は、とても遠浅で大きな砂州が中央
の鳥居のまわりに広がっています。

鵜やカモメなど海鳥のみがその砂州に遊び、ひざほどもない浅瀬は、船によって
渡ることができた人のみの無人島になっています。

浜名湖は広く、表弁天から、庄内湖、ディンギーやウェイクボードが盛んな猪鼻湖
まで続いています。

船の喜びは、湖の最短距離を走る喜びです。

結ばれたポイントを確実に安全に、早く、揺れずに移動する手段は、浅瀬をものと
もしないカロライナ・スキッフの独壇場。

船に乗る人それぞれに遊び方があるのなら、それを全て満たす船をすすめたい。

春の進水式を待つカロライナ・スキッフが並ぶのは浜名湖ボートクラブカナル。

海の仲間が増えることを期待しているのです。