ゲストは見た

カテゴリー │シトロエンC6

ゲストは見た

フレンチリビングに座ることが決まり、眠れない夜を越え、さらに午後からという
微妙な待ち時間をようやく過ごしてC6と対面した。

シトロエンは”唯一”であり、何にも似ない”個性”であり、今回は”最新”でもあり、
さらに”最上”であるはず。

なかなかこんな機会はない、招待していただいたランドマーク・プランニングの
emuさんに感謝する。

3人での試乗だから乗り込む関係はドライバー、助手、ゲストである。
なかなか3つの場所をどこからにするかが決めかねるのもC6であるから。

まずは後ろのゲスト席に納まった。

円を描いたシートのエグリに181cmの体を収めると、ピタリと位置が決まり、大
柄すぎる自分の膝の前にはさらに15cmほどの余裕を残す。
後に、交代すると、さらにあきは大きくなり、膝が組めるほどと言ってもよいほど。

もちろん、靴先は前席の下にもぐりこませることが可能で、さらに足はリラックス
する。
まことに、ゲストカーと言ってもよい、ここはC6の上席であり、大切なゲストをお
招きするのにふさわしい、などと前の二人に話しかけた。

さて、そこから見た前席の情景が今回の話。(前置きが長いのである)

フレンチリビングに、最新の電気器具と呼ばれるこの景色は驚きが少ない。
ゆえに、品があると言いたい。

小さなメーターは全てデジタルであり、スピードはフロントウインドウに透過されて
「60」などと表示される、小さなメーターゆえに気にならないのがとても良い。

じつは運転中に注意すべきはスピードメーターのみなわけで、これに大きなスペ
ースはいらない、むしろ透過されて映る「60」というスピード表示のみで充分だ。
目の前に、大きなふくらみを持たせてメーターを並べるのは、C6以後は陳腐とな
る。

これは予言しておきたい。

最近はあの目の回ること必至のナビゲーションがあり、これのおかげで美しさを
そぐことになるのだが、これはいらないとはいえないご時世になった。
専用のふくらみに収まり、これはよいとする。

これだけ、以上で見える範囲が終わる。

あとはお定まりの空調、音響などのスイッチ類が中央に納まる。
目立たず、かといって、奇をてらわず、ゆえに何も印象がない。

リビングに置いた電気器具類が目立つのは、よい空間づくりとは言わない。
機能とは環境であり、それはなるべく自動であるべきで操作するときのみ、仕方
なく指を触れるということでよい、C6の電気器具は中央のみ、オールインワンの
器具を置いた。

とてもよい。

以上が走るリビングの走らせる部分の全て、あとは上質の皮のシートがあるのみ。

意外なことに「フランスは椅子文化の国」などと注釈をつけるソファではない。
前席を後ろから眺めるとあのすばらしき厚さを持つが、適度に固く、そして滑らない、

これは例のハイドラクティブサスを受け止める仕様と見た。

うねるのであり、あがり、さがり、その途中があり、収束するのだ。

3人のインプレで、このうねりを納める様子に名前をつけた。

これはまた明日書いてみようと思うのだ。
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この記事はシトロエン浜松”フジオートステーション”の山下さんのご厚意と、
ランドマーク・プランニングemuさんの声かけで行った試乗記より。


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