心しずか

カテゴリー │シトロエンC6

心しずか

土曜は静かだ。事務所から見下ろす道も心なしか静かな車の流れになり
ザーザーという平日の気ぜわしさがない。

おそらくは休日の心のゆとりから、ドライバーはオフの時間を楽しむ人たち
なり。

ある人に会い、久々にシトロエンC6を書いて見たくなった。
カリカリとHDを作動音がして、撮り溜めた写真を見て選ぶ。

毎回、テーマを決めずに安易に撮るから写真がフィットしない、困ったことだ。

C6のリアシート、つまりはゲストシートについて話した。
このウインドウの形状を見る位置に座り、外を眺めていた時の強き印象があ
り、それを会話の中で伝えたいと思ったのだ。

エレガントなるものの象徴は、美智子さまだという。
最も手厳しいフランスのジャーナリストも、美智子さまに出会えば、最高の
エレガンスだと伝えたと言う。

皇室、特に美智子さま好きはうんうんと頷き、我々の母なる美智子さまを思う。

この後席に座り、外をながめた時に、同じ感覚を味わったのは、プリンスロイ
ヤルの後席でエレガントに手をふる美智子さまの姿にかぶせた感覚を持った
から。

普段我々はドライバーズカーとして車を選ぶ。
おそらくほとんどの購入者はドライバーであり、好みの車に乗りたいからなの
だ。
そこにさまざまな好みがあり、満足があり、憧れがある。
ゆえに車産業は成長してきた。

プリンスロイヤルは特別な車で、皇族のみを運び、我々にご挨拶いただく為
にあり、後席を中心に作られた車である。

もちろん我々には乗車のチャンスはないから、どんなものなのだろうと想像す
るのみなのだ。

C6の後席に座り、外をながめてみる。
Bピラーからゆっくりと降りてくるルーフの形状が座るシートの位置で最も低く
なる。

低くすることで内部を覗かせない効果を持つから、じつは落ち着く。

ところが、シートからは自然な目線で最も高い方に向かって外がよく見えるこ
とになる。

落ち着いて、外をゆったりと見ることができることはエレガントである。

試乗の車中、「美智子さま風に手をふる」のが似合うと話題にした。

シトロエンC6はもちろんオーナーの為にある。
ただし、後席に座るゲストを思い描けるオーナーならばさらに似合うはずだ。

自分の為だけでなく、お招きするゲストの為を思うこと、これもエレガント。

心通じ合うことがお招きする優しき心となり、それはまた戻ってくるのです。

美しき花の庭に招かれた方のお話を聞いて、エレガントだなと思う。

独り占めはいけない、共に喜ぶこと、それが生き方でしょうね。


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この記事へのコメント
大切な方々を乗せ、移動中の会話を大切にする。
C6の使い方・・・・その1ですね♪
Posted by emu @事務所 at 2007年04月22日 14:04
emuさんコメントありがとう。
それもありましたね。我々の会話の抄録を録っておけば
よかった。それこそが真実だったんだろうな。
Posted by イチロー at 2007年04月23日 13:08
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    コメント(2)