イチロー的こころ（旧版）

挑むという言葉は、冒険を指す。

大いなる未知に身を置くことは仕事も遊びも身を振るわせるほどのロマンであり
男なら、いや女ならの喜びである。

挑むものの対象はスポーツにおける高さ、速さ、距離などへの挑戦もあるが、
通常は仕事を別にすれば、空であり、海である。

空への挑戦はわずか１００年余りして人類は宇宙までに足を伸ばした。
飛行機は我々のユージャルな乗り物となり、交通機関となった。

それより我々が非日常へ身をおけるものならば海への挑戦があるのだ。

海は生きており、ポイントは無数である。

たとえＧＰＳでピンポイントの位置につけられるとしても、海は季節、太陽、
風、潮などにより千変万化なもの。

毎日でかけても同じ状況に出会うことはほとんどないのである。

浜名湖は浅い湖であるが、その体積を流れる潮は無限であり、魚は海水
汽水、真水のものが混在する。

貝や、車えびが育ち、豊富な種類の蟹がいて、鯛が泳ぎ、汽水黒鯛のキ
ビレが釣れる。

さらに、近年全国から注目され浜名湖ボートクラブカナルを基地として、Ｊ
Ｂ／ＮＢＣの大会まで開催されるほどシーバスの魚影が濃い。

海は身近な未知であり、状況が常に変わるからこそ挑むべきものとして
存在する。
その挑戦を助けるのが、浜名湖のボート釣りである。

カナルから春の安定を待ってそろそろ偵察の誘いが来た。

昨年は昨年、今年は今年の浜名湖の遊びを見つけにいくのだ。

今年も海に挑む。

陽だまりのクラブハウスで春の釣行くの夢を話すのに飽きた頃、確かに
春がやってくる。

そろそろシーズンが始まろうとしている。