音楽夜話 甘い生活

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音楽夜話 甘い生活

同棲時代、言わずと知れた上村一夫の当時の愛のかたちを表現した劇画
今日子と次郎のものがたり。

そういう状況はあっても、時代が”同棲時代”を生むまでは人はそれが”現象”
だと気づかず、それが社会現象として時代を反映したものだとは気づかない。

後の世の”金曜日の妻たちへ”も同じ、これは結婚後の”不倫”のせつなさを
社会現象として認める形でドラマ化された。

さて、今日のお題は”甘い生活” ご存知野口五郎さんのHIT曲なのだが、
この歌は”同棲時代”の美しい版として世に出され、それが長続きしないのだ
と歌われた。

主題は同棲なら、かぐや姫は前出の”赤ちょうちん”や”お前のサンダル”で
歌う、これも同棲の貧しさ、苦労、幸せにしてあげられないジレンマの歌だった
のであります。

二人で暮らす喜びはやがて、生活苦として予想され、やがて別れが来る。
この現象、同棲時代を生きてきた我々には、なんとなくわかり、なぜか美しく
思い出に残されてきたのでありました。

キャベツばかりをかじってた南こうせつと、二人でそろえたモーニングカップ
は誰かにあげようかという野口五郎。

次の歌で彼は私鉄沿線に住み、今でも君が降りてくるのを待つという。
そう、通っていた店にも彼女が去ったことを知らせてはいないのでありました。

この同棲時代を過ぎ、さらに金ツマ時代を過ぎた時代、この時代は年齢の
成長にあわせたテーマを持っていた。

いまや時代は少年少女時代、2次元化して、ご主人さまぁ~と嘘で癒すメイド
が住む時代。

やはり、我が世代には同棲時代からの成長が好まれる。
そんなことを言う、私も甘い生活を送ってきたのでしょうかね

ぼやいて終る音楽夜話書きなのでありました。


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