2007年07月03日23:00
今宵も音楽夜話の時間です。
墨田区向島は隅田川をはさんだ浅草の向こう岸の町、落語などでは「向島の寮」
などとお金持ちがお妾さんを黒塀に見越しの松がある家に住まわせるなどという
粋な場所。
そんな町に5年ほど住んでおり、家業を継ぐべく修行をしていた。
などと言えば親孝行な息子の話になりますが、浜松から東京へやってくれるとい
う。3月こそ神妙な顔をして参りましたが、5月にはギターを持って戻り、部屋でか
きならすという生活に戻ります。
そのうち、おつきあいのある建築会社の若い衆とギターの縁で仲良くなり、一人暮
らしの部屋に通って参ります。
三味線トテチンの粋な町にガシャガシャとギターを弾く二人が生まれたのでありま
す。
そのうちに相方が1枚のレコードを持ってきて、まずは聴けという。
これが「長谷川きよしと加藤登紀子」のライブ板、そんな音楽は聴いたことがあり
ませんから、少々いやいや、まあつきあいだと聴きますと、言葉も出ない。
女性としては低音が響く加藤の声、それにかぶる長谷川の声、ギターの音にのめ
りこんだ。
19歳と20歳の青年たちに届くはずもない人生体験をした二人の声と音の深さを
毎日聴く。
音楽がカッコいいものならば、今までは女の子が好みそうな甘い歌を歌っていた。
が、長谷川加藤後は少し青年たちも代わった。
「いつか」、「いつかだな」と顔をあわせ目指したのがこの曲でした。
今だ届かず、深まらない心をそのままにして、今晩も聴きたいと思います。
今回は長谷川きよしと椎名林檎で「灰色の瞳」、ボーナストラックもついています。
圧倒的な椎名も長谷川にはまだ及ばず、さらに我は足元にも近づけず。
ただし、長谷川は若き才能を引き上げる。それが先達のすべきことなのだ。
灰色の瞳、お聴きください。
灰色の瞳の林檎≫
カテゴリー │音楽夜話
今宵も音楽夜話の時間です。
墨田区向島は隅田川をはさんだ浅草の向こう岸の町、落語などでは「向島の寮」
などとお金持ちがお妾さんを黒塀に見越しの松がある家に住まわせるなどという
粋な場所。
そんな町に5年ほど住んでおり、家業を継ぐべく修行をしていた。
などと言えば親孝行な息子の話になりますが、浜松から東京へやってくれるとい
う。3月こそ神妙な顔をして参りましたが、5月にはギターを持って戻り、部屋でか
きならすという生活に戻ります。
そのうち、おつきあいのある建築会社の若い衆とギターの縁で仲良くなり、一人暮
らしの部屋に通って参ります。
三味線トテチンの粋な町にガシャガシャとギターを弾く二人が生まれたのでありま
す。
そのうちに相方が1枚のレコードを持ってきて、まずは聴けという。
これが「長谷川きよしと加藤登紀子」のライブ板、そんな音楽は聴いたことがあり
ませんから、少々いやいや、まあつきあいだと聴きますと、言葉も出ない。
女性としては低音が響く加藤の声、それにかぶる長谷川の声、ギターの音にのめ
りこんだ。
19歳と20歳の青年たちに届くはずもない人生体験をした二人の声と音の深さを
毎日聴く。
音楽がカッコいいものならば、今までは女の子が好みそうな甘い歌を歌っていた。
が、長谷川加藤後は少し青年たちも代わった。
「いつか」、「いつかだな」と顔をあわせ目指したのがこの曲でした。
今だ届かず、深まらない心をそのままにして、今晩も聴きたいと思います。
今回は長谷川きよしと椎名林檎で「灰色の瞳」、ボーナストラックもついています。
圧倒的な椎名も長谷川にはまだ及ばず、さらに我は足元にも近づけず。
ただし、長谷川は若き才能を引き上げる。それが先達のすべきことなのだ。
灰色の瞳、お聴きください。
この記事へのコメント
これは素晴らしい。ぼくは45でたぶん長谷川さんには遅く、椎名さんには早い世代なんですが、リンク先のこの唄は二つとも聞き覚えのある唄でした。魂を揺さぶられるという感じかなぁ。好きです。ご紹介ありがとうございます。
Posted by suzuya at 2007年07月06日 10:32
suzuyaさんコメントありがとう。
カメラ屋さんですね。またいろいろ指導下さい。
僕は49、同じようなものなんですが、本当に二人の天才は
私たちに伝えてくれますね。音楽って素敵だなと思います。
カメラ屋さんですね。またいろいろ指導下さい。
僕は49、同じようなものなんですが、本当に二人の天才は
私たちに伝えてくれますね。音楽って素敵だなと思います。
Posted by イチロー at 2007年07月06日 10:41