Alone Again

カテゴリー │音楽夜話

Alone Again

曲には個人の思い出もあれば、その時代の仲間を思い出すものもある。
かつてある英会話教室に通っていた頃の同じクラスに女の友達がおりました。

こんばんは、今夜も音楽夜話におつきあいください。

外国人の先生と話すうち、君たちの好きな曲は?という話題になった。
それぞれに好きな、好きだった曲を披露した。

彼女の番になると、ギルバート・オサリバンの「Alone Again」だと言う。

かつてラジオのPOPSチャート番組を聴いていた頃に流行った歌で、少し年下
の彼女もファンだったらしい。

アローン・アゲインの歌詞は訳せなくとも、中学生の僕は素敵なメロディが好き
になり、暗記してよく歌った。

Alone Again、中学英語でも訳せるタイトルは、「また一人ぼっち」

ふと、気づいた。

彼女はいつも恋愛に苦しんでいた。とても素敵で仲間思いの子だったのだけれ
ど、少し不器用で、好きな人の前では”素直”になれず、いつも思いと違う方向に
なってしまうと彼女の友達に聞いていた。

仲間の人気者はこと恋愛には弱い、その後も我らおじさん族はやきもきして見
守っていた。

オサリバンは歌う。Alone Again (Naturally)

訳す人によっては、また一人ぼっちという歌に”Naturally”と歌う。

仲間に囲まれて楽しげな彼女は、本当は一人ぼっちだと思っている。

また一人ぼっちが、さも彼女らしいかのように。

英会話を辞めて数年、幸せな結婚をした彼女と偶然出合った。

彼女はAlone Againなど忘れて、明るくて子供好きの奥さんになって
いた。

Naturallyとは、幸せな家庭を気づきたかった彼女の心だったのだと
思った。とても幸せな顔が彼女らしいNaturallyを思わせた。

今頃どうしているだろうな。たくさんの子供たちに囲まれているのでしょう。

それではギルバート・オサリバンで「Alone Again」お聴き下さい。

もちろん、あなたらしく幸せな時間の曲としてね。


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