20th Century Boy

カテゴリー │音楽夜話

20th Century Boy

ロックの子ではない。

が、一度だけその洗礼を受けたのはグラムロック。ティーン向けなのだと言われ
たものだが、じつにそのティーンであった頃、どっぷりとロックスターに憧れてテ
ープを擦り切れるほど聴いたのです。

こんばんは、音楽夜話の時間です。

MUSICLIFEを購入していた中学生の頃、そのグラビアで探すのはロックスター
”マーク・ボラン”のT・REX。

ロックスターとはチリチリに伸ばした髪とレスポールをかかえてしわがれた声で
シャウトして歌う。

細い皮のパンツをはき、けばけばしい化粧をして手を振り上げ汗を飛ばして歌う
そのイメージどおりだったのがマーク・ボランの姿だったのです。

ロックとは同じリズムとリフを繰り返えすことによる集団催眠の音楽であります。
足も手もその簡単なリズムを刻み、繰り返すうちに次第にその宗教の中のリズム
に埋没してゆく。

人生で一度だけ、狂ったようにロックを目指した頃の唯一無二の存在がT・REX
でした。

先生の警告を無視しつつ無理やり伸ばした髪にパーマをかけに行った高校3年
の夏、ふと思いつきそのまま東京の友達のところへ行き、ブーツを買って原宿を
歩いた。

帰る日までのマーク・ボランは表参道ですれ違う本物のボランたちに驚いた。

そしてロックに挫折してまたフォークに戻った夏。

ロックスターは我々の憧れである。

中指を立てて観客に向け、YEAH!と叫ぶのだ。

我ら20世紀の子なり!

さて既に21世紀、平成の子たちが社会に出てくる。

今もカリスマなのは事故でいきなりマーク・ボランが失われたから。
ロックは止まり、T・REXは超えられることなき神となった。

今晩は、「20th Century Boy」をお聴きください。

アメ横で買ったロンドンブーツはどこへ行ったのでしょうね。


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