イチロー的こころ（旧版）

とても不器用な性格で、たくさんの友達とフラットに付き合うことができない。

常に一番の友達がいても、２番３番、知っているたくさんの人と平行してつきあえない
のは、いつも今の一番とする何かに夢中になっているからなのです。

こんばんは　音楽夜話の時間です。

もう何年も前、偶然見たテレビドラマを見るようになったのは挿入歌のタイトルがとて
も気になったからでした。

高橋由美子さんが主演するドラマ”南くんの恋人”で歌う「友達でいいから」がそれで
した。

親しき仲にも礼儀あり、自分は誰かと仲間であるとは言いますが、友達だと言い切る
ことができるのでしょうか

ここ５年、ラグビーの応援仲間ができました。バスで地元のスタジアムで、練習場で
出会ううちに仲良くなり、一同に会せば強い応援軍団ができあがる。
トラジュビを書く時に使う、青い波のような応援団の中心にいる仲間たちです。

応援にはさまざまな形があり、みんなを指揮して団長をするもの、補佐するもの、応援
道具を準備する人から、みんなの間を取り持って連絡を担当してくれる人などさまざま
な人がいます。

大きな声を出し、フラッグを振って応援する仲間をピッチから撮る自分の仕事も応援の
一つだと思っています。

勝てば抱き合って喜びあい、及ばねば次こそと励ましあう仲間が大勢いて続けられて
いるのだと思うのです。

なにげなくできた分担をみんながこなして、一つの応援の形をつくっている。
一緒にいるから、仲間という言葉を使って彼ら、彼女らを紹介しているのです。

寒い日、雨に濡れ手冷えきる日も、仲間がいる限り自分もがんばるのだと分担をまっと
うする。それが応援仲間との暗黙の約束になっているのです。

試合がない日には誰とも会うこともありませんが、いざ試合となればそれぞれの都合
をあわせて強い強い心の応援団ができあがる。

自分から「親友たち」なんて言うほど厚顔ではないけれど、「友達でいいから」一緒に
いたいと思う仲間たちがいるのです。

今晩は、高橋由美子さんで「友達でいいから」をお聴きください。

もし、仲間の誰かが求めるならば、真夜中の２時でもかけつけたい。

友達ならば、そうしたいのです。