女や酒より

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女や酒より

女や酒よりサイコロ好きで、すってんてんのあのじいさん。

なんでこの歌を歌うと高揚するんだろうね。 ご存知、吉田拓郎さんの”落陽”

サイコロとは文字どおり、博打のこと、今や昔、どこでもサイコロ博打は行わ
れていて、じつは虎くん、建築現場で働いていたこともありまして、厳しい現場
仕事の昼休みと言えば、サイコロ、そんな時代があったものでございます。

現場事務所といっても、今のゼネコンのきれいな事務所ではなく、文字通り飯
場と言われるようなところ。

冬になれば、現場から出る材木をドラム缶で燃やして暖をとる。

現場事務所の奥には、畳をしき、そこで昼休みにはサイコロをころがす。

働いた分は博打と酒に使ってしまうという、男たちがいたものでありました。

まあ、そういう男たちは気風がいい。 現場仕事は厳しく、こんな楽しみがあっ
てこそ、人も吹きだまるというものでした。

さて、このじいさんも同じ、「サイコロころがし、あり金なくし、フーテン暮らしの
あのじいさん、どこかで会おう、生きていてくれ、ろくでなしの男たち 身をもち
くずしちまった・・・・」

男は、こんな生活もよいと思える生き物なのだ。

「みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば また振り出しに 戻る
旅に 陽が沈んでいく」

あり金をなくせば、仕事も住まいもなくし、フーテンぐらし。

今の世でいえば、リセット。

男とはいつの世も、リセット症候群、同じところでおとなしく飼いならされるのは
苦手なものなのです。

さあ、今日も陽が・・・・ 日が変わります。

 吉田拓郎”落陽


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この記事へのコメント
音楽と情景は、結びついていますね。
吉田拓郎は、なぜか車。。
その頃は、カセットテープでドライブ中に繰り返し繰り返し聞いていました。

そうそう、ドライブと言えば ユーミンの 『中央フリーウエィ』 前にイチローさんの記事にもありましたね。
本当に、近所にビール工場がありました。
そこまでくると、ドライブデートも終盤・・・
あと少しで、バイバイの時間・・・そんな感じでした。
Posted by はる。 at 2006年07月07日 00:08
男の心情を歌わせたら、この人と川島英五が最高だと、思っています。付録で、ユーミンのタイトルは忘れましたが、歌に出てくる、山手のドルフィンなる、喫茶店に車を飛ばして行った事を、思い出します。
Posted by ichio at 2006年07月07日 00:53
イチローさん 私も『落陽』大好きて゜す。カポ4でAm Em Am ですね。
日曜日にやりますか。
Posted by kanouya at 2006年07月07日 06:40
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    コメント(3)